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堅牢な岩石。柔靭な苔。

 

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しなやかさ。粗野の中の繊細さ。

 

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光や構図を意識させてくれない。意図の外側に持っていってくれるから、自然にカメラを向ける。

 

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カメラを向ける。彼は怪訝そうだ。呼びかけてみる。そっぽを向かれる。会話はいらないようだ。

 

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ふと後ろを向くと、見逃した出来事の多さに気付く。僕の目の前で起きていたはずなのに。

 

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Hello, old man.

 

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清い表面、冷淡な中身。少しの刺激で露呈してしまう危うさ。

 

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緑色の複製。枝の交わり、乾いた反響。

 

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地面は記憶している。

 

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手すりを掴みながら、踏みしめて歩を進めること。

 

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廊下は短い。扉を押す。産毛を伝う冷たさ。腕で感じる重さは、思いのほか軽い。開け放てなくても、せめて、せめて鍵はかけないこと。

 

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感謝してもしきれない人たち。教わったこと。約束したこと。全てを作品に還元・昇華させて示していきます。時折、見ていてください。

 

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玄関前。煙草を口に、しゃがんでいた彼女。眼鏡は何も反射しない。終電はとうに過ぎたのに、線路をじっと見つめている。すれ違う時、涙が光った気がした。

 

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20230824

終わることのない世界の小さな短編たち。

 

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隙間を縫って裏口に通っていた白猫。煮干し好きだったが、雄か雌かも覚えていない。時折、境目から鳴き声を聞く。狭間で揺れる。

 

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昼を見送り、星を迎える。

 

20230827

「瞬間」を引き延ばすということについて考えたいと思います。

 

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まるだけを撮り続ける女の人に会ったことがあります。広島限定のおともだち。いつか仕事で会ったら、また「おともだち」認定してくれることを願います。少しずつ、合う人を見つけるといいよ。

 

20230829

宵が訪れる。河岸は次第に青みがかり、大地は取り残される。

 

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20230831

 

Fin.