きょうのおくの 2023年8月分
20230803
20230804
堅牢な岩石。柔靭な苔。
20230805
20230806
しなやかさ。粗野の中の繊細さ。
20230807
20230808
光や構図を意識させてくれない。意図の外側に持っていってくれるから、自然にカメラを向ける。
20230809
カメラを向ける。彼は怪訝そうだ。呼びかけてみる。そっぽを向かれる。会話はいらないようだ。
20230810
20230811
ふと後ろを向くと、見逃した出来事の多さに気付く。僕の目の前で起きていたはずなのに。
20230812
Hello, old man.
20230813
清い表面、冷淡な中身。少しの刺激で露呈してしまう危うさ。
20230814
緑色の複製。枝の交わり、乾いた反響。
20230815
地面は記憶している。
20230816
20230817
20230818
手すりを掴みながら、踏みしめて歩を進めること。
20230819
廊下は短い。扉を押す。産毛を伝う冷たさ。腕で感じる重さは、思いのほか軽い。開け放てなくても、せめて、せめて鍵はかけないこと。
20230820
感謝してもしきれない人たち。教わったこと。約束したこと。全てを作品に還元・昇華させて示していきます。時折、見ていてください。
20230821
20230822
玄関前。煙草を口に、しゃがんでいた彼女。眼鏡は何も反射しない。終電はとうに過ぎたのに、線路をじっと見つめている。すれ違う時、涙が光った気がした。
20230823
20230824
終わることのない世界の小さな短編たち。
20230825
隙間を縫って裏口に通っていた白猫。煮干し好きだったが、雄か雌かも覚えていない。時折、境目から鳴き声を聞く。狭間で揺れる。
20230826
昼を見送り、星を迎える。
20230827
「瞬間」を引き延ばすということについて考えたいと思います。
20230828
まるだけを撮り続ける女の人に会ったことがあります。広島限定のおともだち。いつか仕事で会ったら、また「おともだち」認定してくれることを願います。少しずつ、合う人を見つけるといいよ。
20230829
宵が訪れる。河岸は次第に青みがかり、大地は取り残される。
20230830
20230831
Fin.