きょうのおくの 2023年9月分
20230901
僕が水を飲む様を、セミが覗いていた。7日を精一杯泣くといい。
20230902
冷たい鉄肌に、蔦が走る。触れるな、狼狽えるな、苛立つな。
20230903
寛容でいてあげたいと思う。
20230904
巨影。
20230905
20230906
直肌で感じた。感情の振動が、空間を満たすか満たさないか。
20230907
帰り道の宇宙。
20230908
父親の愛人を「ママ」と呼ぶのは複雑?娘も20代半ばだから分かってくれると親は思うのだろうか。相手の娘を、大人として接するべきか子供として扱うべきか。卓上のハラミは、世界の気まずさが凝縮された味がするに違いない。
20230909
同じ空間で同じことを経験する。誰かと時間を重ねていること。
20230910
20230911
圧倒的だった。感嘆と同時に、自分の手中に収めたくなった。
20230912
20230913
片隅にある記憶を蘇らせる作業。時に、記憶以上の真実を与えてくれるだろう。
20230914
それなりでいい。新しい何かを探したい雨の日。
20230915
拾い損ねた記憶を回収する、穏やかな日だった。
20230916
枝に腰掛けた、幻視の影の下。
20230917
23歳になった僕。これから20代のテーマは解放すること。
20230918
灼熱の空気の膜。膜には裂け目があり、氷の針のような冷気が吹き込んでくる…奇妙な感覚の一隅を見つける。
20230919
葉を叩く粒は、規則正しく滑らかな楔を打ち込んでいるようだった。
20230920
20230921
20230922
20230923
撮り続ける、捉え続ける。永遠を残す。光のある方へ。
20230924
20230925
20230926
20230927
20230928
20230929
20230930
Fin.