一日一鼓【0607】

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2024/06/07 18:00

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講義のサボり方を知った21歳の夏、
衰退の「た」の字まで見えている街を目指して電車に揺られた。

人よりも植物の方が生き生きとした街の

竹に囲まれた渓谷を歩いていた。

あの頃のように。

すると…

「晴れ間に見える雨の色は?」
背中に向けられたその声に思わず答える。

緑色、と。

 

2024.06.07

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